アダルトチルドレンを克服したい人に

アダルトチルドレン克服の道のり

アダルトチルドレン克服の道のり画像

アダルトチルドレンというのは、機能不全家族で育ち、大人になってからも生き辛さを抱えた人達を指します。
幼少期に身に付いた考え方や捉え方のクセは、性格に深く根付いています。
これを変えるのは、もちろん簡単ではありません。
性格を丸ごと入れ替えるというのは不可能に近い事ですし、反射的に感じる感情は、頭で分かっていてもコントロールが難しいものです。
まずは、じっくりアダルトチルドレンである自分と向き合う覚悟が必要です。

自身がアダルトチルドレンであると気が付いた時から、アダルトチルドレンを克服する道のりが始まります。
もっとも、アダルトチルドレンを改善したいという「覚悟と意思」があるのが前提条件にはなります。
そして、アダルトチルドレンの度合いによっては、時間がかかることがあると考えておく必要があります。
何事も焦って結果を求めては、上手く行くものも上手く行かないものです。

そこでアダルトチルドレンを克服していく道のりの中でのポイントを紹介します。

1.自分の感情を発見する

アダルトチルドレンの方は、考え方や感情のバランスが崩れて生き辛さを感じる傾向にあります。
ですが、自分では無意識に考えたり感じたりしていますので、原因がどこにあるかが分からない方も多くいらっしゃると思います。
生き辛さの原因がどこにあるのかを見つけるには、まず自分の感情と向き合い、発見することが大切です。
感情とは、嬉しい・楽しい・悲しい・不安などのことですが、アダルトチルドレンの方は特にマイナスの感情が強く出ます。
そこで、それぞれの感情がどのような時に出てくるのかを把握する事からはじめましょう。
そして、感情が出てくる時には必ず理由や原因があります。
その理由を考えていきましょう。
例えば、何か失敗をした時に落ち込んでしまう感情を考えてみましょう。
失敗をしたときに感じる感情は、恥ずかしい・不安・自責などの感情があるかと思います。
そのうちの恥ずかしいという感情は、他者から見た自分を想像して感じる感情です。
そこには、「他者から見た自分を、主観で想像している」という思考のクセがあります。
「私はダメな人間だと思われている」というような感覚が恥ずかしいという感情に結びついています。
ここでは、他者から見た自分を、主観で想像している部分が原因になります。

アダルトチルドレンの感情
これがアダルトチルドレンに見られる傾向の一つです。
他人は何も思っていないかもしれません。普段から頑張っている人にはダメだとも思わないでしょう。
主観が偏っているのです。それが感情を湧き起こす原因になっています。
普段は、思考から感情までの部分を、考えることなく一瞬で行っています。
これを紐解く事がアダルトチルドレン克服の第一歩です。
また、感情を言葉にして書きとめておく事も良い方法です。
感情というのは言葉で解釈されにくいものです。感情が出てくるときには言葉という概念では考えていないからです。
感情を言葉に変換していく作業は思いのほか大切なことです。
最初は難しいことかも知れませんが、少しずつ行っていくことが大切です。

2.過去は変えられないという事実を受け入れる

前述の感情を発見し、その感情の原因を考えていると、ご自身の考え方のクセに気付いていきます。
そして、それは幼少期からの積み重ねで身に付いているものだと気付くはずです。
これがアダルトチルドレンの所以ともいえる部分ですが、ほとんどのクセは本人が意図せず身に付いています。
家族や環境、身の周りの人間関係、遺伝もあるかもしれません。
本人は意図しない過去が今の生き辛さになっていると気が付いた時、過去を恨む方も多くいらっしゃいます。
その感情が出る事は仕方の無いことです。
ですが、大切なのは今です。
そして、過去は変えられないというのが現実です。

アダルトチルドレンは今が大切
過去に今の感情が囚われていては、感情は救われません。
また、変えられない過去にジレンマを感じていても何も変わりません。
大切なのは事実を受け止め、今の感情を処理することです。
そして、現在を良くする方法を考える事がアダルトチルドレン克服につながっていきます。
これらのことに向き合うときも、紙に書き出すという方法が有効です。
過去の「出来事」と「感情や思ったこと」を列挙してみましょう。
書き出すだけでもかまいませんし、客観的に見る練習にもなります。
誰でも未来を変える事は可能です。悲観的になってしまう事はないのです

3.自分の悪いクセを把握し、良いイメージに変換し、それに近づけていく

アダルトチルドレンの方は、自分の悪いクセを認識していても回避したり、見なかったことにする傾向があります。
また、自分が悪いというわけでもないのに自分が悪いと思う事もあります。
それでは、アダルトチルドレンを認めていても改善はしません。
そこで、悪いクセを認めた上で、そのクセをどのように変化させればいいかをイメージします。
例えば、その日あった事で、自分で失敗だったと思ったものに対して「こうすればよかった」という良いイメージを考えます。
同時に、成功した時の気持ちを想像の中で味わってみることをおすすめします。それによって負の感情が和らぐことがあります。
そして、「こうしていれば成功したのに」ということが思いついたら、次に「同じような場面がきたらそれをする!」ということを決めます。
なかなか同じ場面になる事も少ないですし、思った通りに行動するのは難しいかもしれません。
ですが、良いイメージを持つ事によって、失敗などの後悔は薄まり、次への覚悟がクセ付いていきます。
また、イメージの中でとはいえそれが良い考え方のクセになっていく事もあります。
尚、このような次のための行動を考えずにいる方が多くいらっしゃいます。
自分のクセや失敗を考える時は、精神的に負担がかかります。自己否定感を持ってしまうからです。
そこを乗り越えようとするには、アダルトチルドレンを克服したいという気持ちが大切になってきます。

4.あらゆることに対して共感をしてみる

AC画像6

ここで言う「共感」とは物事の原因や理由を読み解き理解するということです。
アダルトチルドレンの方は先に自分の考えや感情が出る傾向があります。
また逆に、周りのことだけを想像の中で断定してしまう傾向もあります。
例えば、「仕事はサボれる時にサボったほうがいい」と言う人に対して皆さんはどのように考えるでしょうか。
「サボってはダメでしょ!」と言いたい人もいるでしょう。もちろん賛成の人もいるでしょう。
ですが、頭ごなしに賛成や反対をするのではなく、一度は共感をしてみるということが大切です。
「なぜサボってもいいと考えたのだろう?」「その考えの背景にはなにがあるのだろう?」という原因や理由を考えます。
そして、「この人はこのようなストーリーでこの考えに至ったんだ」という事実を理解します。
相手に同調する必要はありません。もし、自分が違う意見でも物事の原因や理由を読み解き理解することが共感です。
共感をしてみると、様々な価値観を理解でき、自身の視野が広がります。
考え方の幅が広がり、自分に対しても共感が出来るようになっていきます。
アダルトチルドレンの方は、この共感をすることが難しい傾向にあります。
これは、幼少期から自分を守るためのルールとして「反射的な判断」をしようとしてきたためです。
このクセは、仕方なく身に付いたことかもしれませんが、自己成長を阻害することがあります。
まずは、自分の意見や感情を出す前、また無理に同調する前に、共感をすることが大切です。

5.三つの視点から物事を考える

三つの視点とは、「自分」「相手」「第三者(一般論)」から見た視点です。
「自分」というのは、素直に自分が感じた事、思った事、それによっての行動を考えます。
「相手」というのは、いないケースもありますが、単純に相手がどのように感じているかを考えます。
「第三者(一般論)」というのは、一般的に考えてどのような感じ方が多いのかを考えます。
そして、それらの考えを『ひいき目なし』にすり合わせて物事を考えます。
そうすることによって、自分の考えをないがしろにせず、客観的な捉え方に行き着きます。
アダルトチルドレンの方は、このひいき目なしというのが出来ず、偏った考え方になりがちです。
その偏りに気をつけて客観的に考えてください。
ですが、そこで問題になるのは、三つの視点から見て決められない場合です。
その場合は、どれに優先順位をつけるかを決めて考えるしかありません。
そこにはリスクもあるでしょうが、全てが円満に片付くものではありませんので、決める覚悟が必要な時もあります。
優先順位をつける時は、自分の性格通りに決めてかまいません。
控え目の人は相手を優先してもいいですし、我が強い人は自分を優先するかもしれません。
社会性を重んじる人は一般論を基準に考える事もいいでしょう。
大切なのは、三つの視点から考えて、自分の理由で決断をするということです。
アダルトチルドレンの方は、「決められない」という傾向もあるのでこのプロセスは大切になってきます。
また、三つの視点から考えることによるメリットは、理論的且つ客観的に判断が出来るという点です。
それにより、決断に自信を持てますし、失敗した時はそれを繰り返さないような決断に近づけることが出来ます。

6.一つ一つコツコツと

先ほどもありましたが、性格はすぐには変わりませんし、性格を入れ替えるのは不可能に近い事です。
アダルトチルドレンを改善するという事は、自分を変えていくという事ですので、それもまたすぐには難しいのです。
目標を大きく持つ事はいいのですが、挫折してしまっては意味がありません。
アダルトチルドレンの場合、極端な考え方をしてしまう傾向がありますので注意が必要です。
今出来る事、今やるべき事、今やりたい事をまずは一つ一つこなしていきましょう。
それも100%上手くは行きません。
失敗と成功を繰り返していきます。
ですが、失敗は必ず減らすことが出来ますし、成功は必ず増やすことが出来ます。
失敗を繰り返すと失敗しない方法を学ぶからです。


上記の6つはあらゆる問題に対しても当てはまることです。
これらをクセ付けるだけで、アダルトチルドレンから来る生き辛さは軽減されるでしょう。
また、繰り返し続けていくことで、根本的な考え方や捉え方のクセが変化していきます。
アダルトチルドレンの克服には時間がかかる事もありますが、回復に向かう事は誰にでも出来ます。
まずは、手の届くことを楽しんで出来るように心がけてみましょう。

また、トータルすると、アダルトチルドレンの方は自尊心が低い傾向にもあります。
アダルトチルドレンである自分を認め、肯定する自尊心(自尊心とは)を持つ事が大切です。
自分や周りを否定する事はありません。
現実を受け入れてアダルトチルドレンの克服に活かす考え方をすることが大切です。
また、自分一人ではアダルトチルドレンと向き合うことが難しい場合もあります。
そのような時は無理せず、誰かに相談したり、専門家のカウンセリングを受ける事も必要です。

更新:

リンク

アダルトチルドレンチェック
恵比寿メンタルカウンセリングのカウンセラー監修アダルトチルドレンチェック





pagetop